6月21日は夏至です。日照時間が一番長い日でしたが、天候が悪くそれを実感出来ませんでした。夏至を境に段々日は短くなって行く。これから暑くなり夏の盛りに向かっている訳だが、日は短くなり冬に向かっている実感がわかない。同じ事が冬至にも言えて、寒さが段々増して冬の盛りに向かっているのだが、日が伸びて春に近づいているのにその様な実感がわかない。 古代の人々は、太陽で時間や季節を感じてきただろう。その様な原始的な物に日時計がある。
鹿角市に、大湯環状列石という国内最大のストーンサークルがある。
万座環状列石
ストーンサークルは、墓群とそれに付随する祭祀の場であると推測されている。 そのストーンサークルの中に日時計状組石が作られていて、その日時計で夏至を知っていたと推測されている。
大湯環状列石の近くには、黒又山という人工物の様に均衡の取れた山がある。その山は、人によって作られたピラミッドではないかという伝説がある。そして、地中レーダーによって地中に構造物が確認されている。黒又山が人によって作られたかは別として、古代人がストーンサークルを作る場所に黒又山も関係していたのかもしれない。
伊勢堂岱遺跡
北秋田市に伊勢堂岱遺跡がある。ここには4つのストーンサークルがあって、少し離れた場所に日時計状組石がある。 それが、夏至を示す構造になっているらしい。夏至は、古代人にとって重要な日だったのかもしれない。
今日から日が段々と短くなり、冬に向かって行きます。
12月21日の冬至には、カボチャを食べるという風習がある。その日にカボチャを食べると風邪を引かないとされている。単なる迷信ではなく、それなりの根拠がある様です。昔は今ほど食糧事情は良くなく、食品の保存には色々な知恵が使われた。カボチャは常温で長期保存が効き、寝かせる事で栄養価も増える様です。昔の人は、その事も知っていたのだろうか? カボチャの煮物といえば小豆が付き物ですが、昔のカボチャは今ほど美味しくなかったと言われている。今でも夏場には美味しいカボチャでも、冬に食べる頃には風味や食感が失われている。そのため、小豆餡を入れて食べる事が多いと思う。 しかし今は冷凍かぼちゃなどの保存技術が発達しているので、小豆餡を入れる事によりさらに美味しく食べようとする事が多いと思う。
夏至に食べる習慣の食べ物はあるのだろうか? カボチャ的な考えからすると、暑さに負けないスタミナを付けるという事になるのだが、昔は今ほど暑くなかった。調べてみると、カボチャ程全国区ではないが地方毎でそれなりの風習はある様です。
・関東等では小麦餅を作り食べる。
・関西ではタコを食べる。
・福井ではサバを食べる。
・香川ではうどんを食べる。 等々、他の地域でもあるかもしれない。
以上の事は、夏至に食べるというよりも夏至の頃に食べるといった方が正しい。
昔は今より田植えの時期が遅く、夏至の頃に田植えが行われていた。昔は農業従事者が多く、農繁期にはゆっくりと食べる事を考えなかったのだろう。そして、田植えが終わり豊作を願ってお供えをしたのが上記の食べ物の様です。 一部の地域ではあるかもしれないが、全国的には夏至に食べる物はない。 という事になる。
先日 スーパーで笹巻きが売られていた。能代市内で笹巻きが売られている事は珍しく、この辺では笹餅が主流だからです。自分は昔から笹餅しか食べた事がないので、笹巻きは所望でない。笹巻きは、笹の葉に餅米を詰め、ゆでてからきな粉を付けて食べます。一方の笹餅は、米粉に砂糖で味を付け練り、それを笹の葉に包みゆでた物です。これらも夏至の食べ物というよりは、笹の新葉が出始めた今頃に作って食べられたりする。笹の葉には殺菌作用があり、笹の葉に包む事により保存食にもなる。
今ではおやつとして食べられているが、昔は農作業時の主食として食べられていたのかもしれない。
※笹餅に関して、以下の記事にまとめてみました。
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