寒波による大雪〜除雪

日本列島には、数年に一度と言われる大寒波が襲来した。そのため、列島各地では大雪に見舞われる所も多かった。その度に発生するのが、車の事故や走行不能による立往生でした。そして、今回もその様なニュースが多く流れていた。 寒波の影響は、雪国である能代にも当然の如く訪れた。12月25・26日の最低気温はー6℃以下になり、日中でも0℃以下の真冬日が数日間続いた。特にひどかったのが26日で、午前中はそれほどひどくなかったが、昼前から急に天気が荒れ始めた。

その日は吹雪になる予報だったので、早い内に買い物を済ませようと思い出掛けた。しかし、買い物を終え店の外に出てみると天気が急変しており、向こう先が見えない程の猛吹雪になっていた。

店からの帰り道は、一寸先が白という「ホワイトアウト」状態になっていた。 ホワイトアウトとは、吹雪による雪と路面に積もった雪によって一面真っ白になり、上下左右・前後がまるっきり分からなくなり自分がどこにいるのかも分からない。丁度 漆黒の闇で光を失った事と同じ状態になる。車を運転する場合、その様な状態になっても車を停止させる事は事故を発生させる原因になってしまう。先が全然見えない中で、車を運転しなければならないという恐怖は大きい。今回は街中であったため雪の量はそれ程多くなく、道端の枯れ草が黒く見えたため道路と歩道の境界を知る事が出来た。それでも、数秒間は何も見えない状態が何度かあった。対向車はライトでその存在を知る事が出来るが、歩行者が居てもその存在を知る事は困難です。人が出てこない事を祈りながら、緊張の運転は続く。

能代を含む東北日本海側の雪の降り方は、上からではなく横や下から雪が降ってくる。地吹雪というモノで、風が強い。そのため、積雪量は多くないが体感温度は気温よりも低く感じる。地吹雪による吹き溜まりも多く発生し、雪の少ない道路を走行中でも急に目の前に雪の山が表れる事もある。それが原因のスタッグもよくある。吹き溜まりの発生は住宅地も同様で、住宅が密集していない場所ではそれによる積雪が発生する。たぶん、風の方角と物理的要素によってその積雪が決まるのだろう。自分の家は隣家と密接していないので、同じ敷地内でも積雪0cmの所と50cm以上の積雪になる場所が存在する。 今年の冬は遅かった様な気がするが、今回の寒波でまとまった雪が積もった。昨年は全然雪が積もらなく、除雪も1〜2回で済んだと記憶している。そのため、久々にまとまった雪が降った様に感じた。そして、今季はすでに4〜5回の除雪を行った。

今回の寒波で26日はホワイトアウトを伴う猛烈な吹雪となり、一日中荒れ模様の天気になった。そして翌朝目を覚ますと、外は今季一番の積雪になっていた。およそ20cm程の積雪だろうか? 他の地域では1m以上の積雪の場所もあるので、それに比べたら大した事でないと思うかもしれないが、吹き溜まりの場所もあるので除雪をしないと車を出す事が出来ない。公共交通機関が一切通らない自分の地域にとって、車は必需品であり生活の生命線となっている。そのため、まずは車の動線を確保しなければならない。

27日も吹雪模様の天気であったが、除雪をしない内はどこにも出掛けれないので覚悟を決めて外に出た。気温はー3℃位だっただろうか、低温のせいで雪はフワフワしている。低温であるため露出している部分はチクチク刺す寒さであるが、体を動かしているので寒さはそれ程感じない。むしろ暖かい日の除雪が困難を極める。雪が水分を含んで重くなり、それを除く労力は大きくなる。しかも、汗をかく事になるから疲れやすくなる。そういう意味では、寒い日の除雪の方が楽です。ただ、外に出るまでが億劫になる。理想としては、晴天の放射冷却で寒くなった朝に除雪を行うのが快適と思うが、東北の日本海側では冬にその様な天気は滅多にならない。

自分の家は道路より少し奥まった所にあるので、車の動線を確保するには自宅の敷地外も除雪する必要がある。その面積は、全除雪面積の1/3を占める。ここは神社の敷地なため自分がやらなければ誰もやらないので、黙々と作業を進める。幸い隣家とは離れているため、雪を集めるスペースはたくさんある。そのスペースに何度も雪を運ぶ作業を続ける。

除雪面積の2/3を終えた所で、車の動線を確保する事が出来た。

まだ1/3残っている。車を出せる状態になったので、やぼ用を済ませに出掛ける事にした。それと、昼も近いし残りは午後に行う事にした。

2/3の除雪に掛かった時間は、2時間43分31秒。そして、エネルギーは1195kcal消費した事になっている。日常的に筋トレやバイクで運動を行っているが、雪かきは全身を使うのでかなり良い運動になる。これが日常的な運動と思えば、除雪もそれほど苦にはならない。 午後から残りの部分も行ったが、1時間21分掛かった。この日の除雪には計4時間位掛かり、約1700kcal消費した。そして、歩数は約17400歩であった。

屋根には10cm程の雪が積もっている。けして多い量ではないが、寒気が緩むとこの雪が下に落ちてまた除雪をしなければならない。むしろこちらの除雪の方が重要で、この除雪を怠ると雪によって窓ガラスが割れる恐れが出て来る。

29・30日は寒気が一旦緩み、雨が降り始めた。これが雨返しとなって、年末年始にはまた冬型の気圧配置になって強い寒気が入って来る予報になっている。寒気が緩んだ時に圧雪された道路の雪がグチャグチャになり、寒気が入って冷え込む事によってそれが固まって轍になる。その上に雪が降って固まれば良いのだけれど、降らなければ轍によって緊張した運転になる。特に小路は危ない。寒気が緩んだ時に、一気に除雪をすると雪は道路に残らないのだが・・・・  小路までは中々やってもらえない。まして自分の住む辺鄙な地は、それを望むは無理な気がする。

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