舶来品

今は誰も「舶来品」とは呼ばず、輸入品と言うと思う。しかし、舶来品と聞くと高級感を覚える。いくらご年配の方でも、中国製を舶来品とは呼ばないだろう。

昔は海外から来る物は全て船便でした。そのため付いた名前の様です。
鎖国から開放され明治時代になると、色々な物が海外から流入する様になった。日本人にとって、見た事もない物がたくさんあったと思う。 輸入品には輸送コストもかかるし、先進国とは物価も違っただろうし、当時から関税はあったのかな? いずれにしろ、べらぼうに高かったと思う。 そういう物がガラスケースの中に鎮座し、庶民は見るだけのものだったと思う。 今でも高級品はガラスケースに入って特別に扱われているが、その商品は少しガンバレば誰でも買える。しかし当時は、庶民が絶対に買えない様な値段だったのではないだろうか。

輸入品=高い・高級品というイメージが付いたと思う。 そのイメージは昭和になっても続いていたと思う。 日本人の生活水準が上がり、為替で円が強くなって初めて輸入品が身近な物になった様に思う。だから、誰でも気軽に輸入品が買える様になったのは、それほど昔ではないと感じる。 もっとも末端の地方都市に住んでいる自分だから、大都市に住んでいる方々とは感覚が違うかもしれない。

先日時計店に電池交換にいったら 「舶来品だね」 と言われた。
日本製の時計も世界的に評価は高いと思う。しかし、どうしても外国製が魅力的に見えてしまう。性能を考えれば、セイコーが遥かに良いのかもしれないが。
時計にはアナログ・デジタルがあり、アナログの中にクォーツ・自動巻きがある。時間の正確さからするとデジタル・クォーツの方が優れていると思うが、自動巻きにあこがれ機械のムーブメントに魅力を感じる。

時計に限らず,自分がモノに求める事は堅牢です。 そう思って購入したのが

HUNTING WORLDの時計で、30年程経つがまだ壊れた事がない。しかし残念ながクォーツだったし、正確かといったら少し怪しい所もある。堅牢で、自動巻きは高いだろうなぁ〜。

東京に行くと、よく輸入レコード店を回っていた。なぜか輸入レコードの方が日本盤より安かった。しかし、レコードの場合は値段よりも珍しい物を探して歩いていた。特に海賊盤に興味を持った。 その時、「Bob Dylan」の「royal albert hall」のライブ盤を見つけ購入した。後にCDになって発売されたが、何となく優越感を持った。

輸入タバコが、東京みやげでは喜ばれた。今は能代でもそれなりに海外タバコを購入出来るが、当時は皆無に近いほど販売されてなかった。
ラッキーストライクがどうしても欲しくて、あとキャメルを購入した記憶がある。それ以外にも数点購入したと思うが、見た目かっこうの良い物を選んだと思う。実際に吸ってみると美味しいとは感じなかったが、単に珍しさだけで購入していた。

インドに旅行に行った知り合いが、珍しいタバコをおみやげに持ってきた。

物は違うと思うが、こんな感じの物だった。
ビディ・・刻んだタバコの葉を、ボンベイコクタンの葉で巻いた物。
吸ってみて・・・・・マズイ!!!

少し前にタバコのサンプルが送られて来た。

ドイツのメーカーで、結構有名らしい。吸ってみて自分は気に入った。 380円で、国産のタバコと80円も違う。 最近外国メーカーのタバコが安く販売されている。どういった仕組みで、こんなに値段が違うのだろうか? やはり、80円の差は大きい。
当面は、この舶来タバコを続けようかと思っている。

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