能代市内地には 桧山川運河 という人工物の川がある。
赤線の部分が桧山川運河で、この端の部分には米代川へ出入りの水門がある。少し調べて見たのですが桧山川運河に関する記述があまり見つからず、自分の記憶を書き綴って行きたいと思います。
(桧山川運河の水門付近)
昔の木材の運搬方法は、丸太を組んで筏にして川を下って運んでました。 その筏に飾り付けをした「筏祭り」を小さい頃に見た事があります。 筏によって運ばれた木材は、陸揚げされた後に船で各地へ輸送される。その陸揚げされ一時保管されている木材が洪水により流されるのを防ぐため、桧山川運河が水中貯木場として利用されたと書かれてた。少し自分の思っていた事と違っていたが、水門近くに大きな沼の様な所があり、小学生の頃まではそこに丸太が浮かんでいた。その岸には小屋の様な物があり、何か機械の残骸があったのを覚えている。しかし昭和40年代に入ると、輸送がトラックに変わったため桧山川運河は利用されなくなりました。自分が小学生の頃はまだ馬車によって秋木に荷物を運ばれており、その馬車の後に乗っていると馬を引いている人に怒鳴られた。
利用されなくなり放置された桧山川運河には工業排水・生活排水がろ過されずそのまま流れ込み、生ごみ等も捨てられるドブ川になってしまいました。そのドブ川はヘドロのが堆積し、川面には何やら分からない汚い物が浮かんでいました。そこには大量の魚が泳いでいるのを見る事が出来ましたが、中には背骨が曲がった様な魚を見る事があって桧山川運河では魚釣りをした事がありませんでした。
現在は、桧山川運河浄化事業が進行中です。平成4年度に桧山川運河の水門を撤去し、米代川からポンプにより水を吸い上げ、強制的に水を運河に流す設備が出来ました。また、その周辺を公園に整備して、平成6年度に完成しました。それにより、桧山川運河の水質は劇的に良くなった。 その後、運河の浚渫や桜の木を植えるなどして魚の住める水流にしようと進めている様ですが、進んでいるんだろうか?
現在は草がボウボウと生えて、かろうじて水が流れているのかな?
桧山川運河の護岸工事をしている様です。上の写真の左側には写っていないが、そこに新興の住宅地が出来た。そのための護岸工事で、桧山川運河浄化事業とは関係が無いのかもしれない。
工事現場より、昔の遺構が出て来た。子供の頃に中で遊んだ事があるが、10〜15畳程の広さだろうか? 中では近隣の方が、ここでゴミを燃やしていたと思う。 昔は何に使われていた建物だろう? この辺一帯は、秋木工業の工場があったと親が言っていた。現在は庁舎などあるが、それが出来るまではそこに建物の土台の様なコンクリートの残骸を子供の頃に見た事があった。米代川から五能線までの囲われた土地は、そのほとんどが秋木工業の土地だったかもしれない。秋木工業から能代駅へ、桧山川運河を横切る直通のトロッコ軌道があった。思うに、秋木工業がある事によって、そこに能代駅が出来たのかもしれない。
桧山川運河の事を調べていたら、少し興味のあるサイトを見付けた。
桧山川運河と何か関係があるかもしれない。 色々と調べている内に興味を持ち、少し調べてみる必要があると感じた。
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