なまってる?

イオンスタイル能代東のレシートです。

「イオン」は小売業界第二位の企業です。しかし第一位の「セブンアイ ホールディングス」は本業のヨーカ堂の凋落が激しく、コンビニ「セブンイレブン」の売上比率が大きいと思います。そのため、近々イオンが第一位になると予想が出来ます。イオンが核店舗となる「イオンタウン能代」は、2021年11月27日にオープンしました。

イオンタウン能代が、オープン間近・・
10年以上前から進出が予定されていたイオン新能代ショッピングセンター(仮称)が、正式にイオンタウン能代として11月27日にオープンする。出店する詐欺の様にずいぶん先延ばしされて来たが、ついに現実のものになった。この出店は、能代市に変化をもたらすのか・・・

上記のイオンのレシート、よく見るとおかしい部分がありますが気付いただろうか?

 

 

 

ん? と思った部分を拡大すると、「ちらす寿司の素」と記載されています。その商品が・・・

 

「カネカ ちらし寿しの素」です。単純に「し」と「す」の入力ミスだろう! という方が多いと思いますが、自分はそこに重大な意味を感じました。最初に申し上げたい事として、イオンのシステム等については一切分からないので、その多くについては自分の偏見が含まれており自分の妄想かもしれません。

イオンは千葉県千葉市に本社を置き、イオングループを統括する持株会社です。 イオンタウン能代はイオン東北株式会社によって運営され、本社は秋田市にあります。イオン東北は、イオングループの一員になっております。

たぶん全国のスーパーマーケットのほとんどは、POSレジによって精算されていると思います。つまり、バーコードを読み取って商品の値段を打ち込むレジです。POSレジの出現によって、レジ員の負担が減り誰でもレジが打てる様になった他、精算スピードも格段に早くなりました。客にとっても、待ち時間が短くなり打ち間違いも少なくなったという利点があります。(状況によっては、レジで値段のチェックが出来ないという欠点もあるが・・) POSレジは、旧来の仕事を早く正確に打ち込むレジと思われがちですが、POSとは「Point Of Sales」の略で「販売時点情報管理」と訳されます。つまり、商品のバーコードをスキャンした時点で「いつ、どの商品が、どんな価格で、いくつ売れたか」と、単品単位で記録・集計するシステムです。ポイントカードと連携するば、その個人情報から「年代別・性別・地域別」等の商品情報を得る事が出来ます。

自分が勤めていた会社では数店舗ありましたが、1980年代後半から順次POSレジが導入されて来ました。最初に導入する際は一品一品の商品情報であるメーカー名・商品名・規格・値段や、部門・属などの会社内の分類等をコンピューターに入力する必要がありました。万単位の商品情報を、一品一品 用紙に書き込む作業から始まりました。それらの作業を営業時間の合間に行っていた訳ですが、パソコンへの入力作業でもほとんどの人がパソコンに触った事がなく、自分を含めてキーボードでの打ち込みには人差し指一本で行われていました。 作業が全部終わると、入力漏れや入力ミスがないか全商品のテストスキャンが行われて入力作業は終わる事になります。わずか150坪ほどの小さなスーパーマーケットでも大変な作業だったので、大型店やホームセンター等ではとんでもない作業量だったと思います。もっとも外部委託をすればその苦しみは無かったのですが、規模の小さな会社では自社で行っていた所が多かったと思います。

2店目以降はこのデーターを使うので、基本的にはスムーズにPOSレジに移行する事が出来る。例えば、コンビニの様な全国に万・千単位の店舗があっても、本部で全ての商品を把握・管理しているので何もトラブルは起きないはず。しかし、当社は違っていた! 一応は本部にバイヤーがいて商品管理部もあったのですが、その店舗の担当者まかせになっている部分が多かった。そのため、1店目のデーターには登録されていない商品や売価の違う商品が多かった。2店目の作業も、チェックや入力で多くの時間が使われる事になりました。自分は2店目の担当者でしたが、たぶん3店目・4店目も同じ現象が起きたと思います。

なんか「おべたふり」して本題とはズレた事を書き続けて来ましたが、つまり作業は全て人の手によって行われている事。 先の「し」「す」の入力ミスも十分に起こりうるし、チェックミスもあると思います。 ただ、自分はそうは思わなかった・・・・

自分は 「なまってない?」 と感じました。

秋田弁に関しては・・・・・・

あや
「あや」嫁さんが言った言葉で、何か、久々に聞いた言葉だった。同じ意味では「んだな」と使う事もある。標準語では「そうですね」に相当すると思う。ニュアンス的には、それを強く言った言い方かな?伊奈かっぺいさんは・・・
「おばくたがれ」について
数日前の新聞のコラムに、おばくたがれの事が書かれていた。たぶん秋田弁と思うが、自分は初めて聞く言葉であった。同じ秋田弁でも、全県的に使われている言葉もあれば極一部の地域でしか使われていない言葉もあると思う。この言葉もその類なのだろうか・・・

東北人、特に秋田・青森県人は口を大きく開けないで発音する事が多い。秋田・青森県人と会話をするのが難しいのは、方言の他に言葉の不明瞭さがあるのかもしれません。この聞きづらい会話も、同じ県人同士であれば普通に会話は成り立つ。不明瞭な音も長年聞き慣れた音だし、会話の内容から脳がうまく処理しているのかもしれない。そんな事から、秋田県で暮らしていれば特に不便はないが、Appleのsiriやスマートスピーカーを使った場合に「言葉が理解出来ませんでした。もう一度話してください」と、何度も言われて使うのをためらう。本人は標準語で話しているつもりでも、やはり何かが違うのだろう。

先の「し」「す」ですが、意識をしないで普通に話をしていると、だいたい同じ様な音、もしくはその中間で表しがたい音として聞こえると思う。しかし、それが物の単語として発せられた場合には「ちらし寿し」と理解出来るのである。ただそれを文字に起こした場合には、しゃべっている本人も迷う場合があります。そのため、商品入力の際に「ちらす寿し」になった可能性もあったのでは? と思いました。

「しっぱね」という秋田弁があります。「泥はね」という意味ですが、自分はこれを「すっぱね」と思っていました。「すっけ」は酸っぱいという意味ですが、「しっけ」と表すと思っていました。意味からすると「すっけ」が正解と思われますが、発音は「し」と「す」の中間の様にも聞こえる。 方言は、口語で伝わったモノだろう。それを文字に起こすには標準語に翻訳する必要があるし、発音からその文字を引き出すのが中々難しい。

「ちらす寿し」の問題ですが、その原因を探るのは不可能です。一般的に考えれば「し」と「す」の入力ミスの可能性が高い。 イオンタウン能代は秋田市に本社を置くイオン東北に属すため、入力をした担当者が秋田県人であった可能性が高い。そのため、POS入力した方が「ちらす寿し」と思い込んでいた可能性もある。自分にとっては、後者であった方が親しみを持ってうれしい。

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