令和4年度 秋田県公立高校入試の志願倍率が公表されました。県全体では0.87倍で、定員割れをしている。0.87倍は去年の志願倍率より2ポイント落ちており、定員割れは5年連続の様です。わずかであるけれど、募集定員を減らしても志願倍率が下がっているのは、秋田県で少子高齢化が進み受験する生徒が減っているのが大きな原因と思う。 秋田県では、県北・中央・県南の三つに分けて集計している。比較的に人口密度の高い地域は定員を超えた志願倍率になっているが、志願倍率の低い地域は過疎化が進んでいる地域の様に感じられます。
(県北)(中央)(県南)
秋田市街地にある高校は、1倍以上の競争率になっている。そのため、秋田市から隣接する地域の高校へ受験する人も多いと思います。
能代の状況を見ると、去年よりは倍率が上がっているが全ての高校で定員割れになっている。 能代山本の人口は、200ヶ月連続 つまり16年以上に渡り人口が減り続けている。それに加え、少子高齢化によって子供の数が少なくなっているのだろう。そのため能代山本の小・中学校の統廃合が進み、今後もその計画がある様です。小・中学校の生徒が減ると、当然 高校にも影響が出て来る。 2013年に、秋田県立能代北高と能代市立能代商業を統廃合して秋田県立能代松陽になった。そして去年は、秋田県立能代西と秋田県立能代工業を統廃合して秋田県立能代科学技術になった。二ツ井高校は全日制をやめて、能代高校の定時制課程になった。これら統廃合によって学科が変わり、募集定員も減ったと思います。能代山本の人口減少が進行中では、募集定員をもっと減らして行かなければならないのだろうか?
去年統合した能代科学技術は、統合によって魅力が減った様に感じられる。能代工業の時は、もっと志願倍率が高かった様に思っていました。 自分が中学生の時は、建設(建築)・電気・機械だけでなく他にも学科があり競争率も高かった様に思う。自分の第一志望は能代工業の電気科であったが「君の頭では無理!」と言われ、嫌々 能代商業を受験した。それから学科が減ったという事は、徐々に志願者数が減って行ったという事なのだろう。
能代科学技術という高校は必要だったのか?
以前、能代工と能代西の統廃合が決まってから何度か記事を書きました。校名が能代科学技術になる事で、それに対して新たな問題が提起された。それは、能代工業バスケットボール部の事です。能工バスケ部の偉業は大きく、能代を知らなくても能工バスケ部を知っている人は多いはずです。校名が変われば当然能代工を使えなくなるため、何とか「能代工」の三文字を残せないか! という願いがあり、その署名活動まで行われました。結果的にその願いは叶いませんでしたけど、この統合を機会にもっと思い切った学校編成が必要だったのでは? と自分は思いました。 (以下は、知識の無い者の単なる妄想です。)
能代山本は、200ヶ月連続人口減少が進んでいます。その事から、将来的に子供の人口が減り学校の統廃合が必要になるという事は想像が出来たはず。能代市内に限れば、市街地からの減少が特に多いと思う。自分にとってショックだったのは、市役所に隣接し、市の中心部にあった渟城第二小学校が2007年3月31日で廃校になった事です。
自分にとって母校であったため、その驚きは特に大きかった。15年前はすでに市街地の過疎化が進み、必ずしも市の中心部に学校を持つ必要はなかったのでは? と思う。小中学校は別として、高校に対しては特にそう思う。 では、どうするべきだったのか・・・
2013年に能代北高は能代商業と統合しましたが、能代高校と統合するべきであったのでは? と思った。どちらも普通科で、能代高は男子校・能代北は女子校という感じでした。しかし数十年も前から、女子も能代高に進学する様になった。そのため北高の人気がなくなり、商業と統合する事になったと思う。能代高校は田んぼに囲まれているため、敷地を拡大する環境は十分にあったと思う。 その際に、商業・農業・工業の三校も一緒に統合しても良かったのでは? と思った。三校統合となると、それなりの敷地が必要になる。商業と工業は住宅地にあるため大幅に拡げる事は難しいと思うが、農業(西高)の敷地や隣接する土地はかなりの広さがあると思います。
僻地の様にも見えるが、近くに向能代駅があるのでそれほど不便ではないと思います。ここに三校を集結して、新しい高校にしても良かったのでは? と思った。 そうした場合の校名ですが、能代工を残すとなると、能代農工商(士農工商から)となるが、あまりにも安易だし語呂が悪い。しかし、時間を掛ければ何かしらのアイデアはあったかもしれない。(能代工を残す問題提起の時間は少なすぎた) 自分的には「能代実業」が硬派風で好きだが(鹿児島実業のイメージから)、現実的ではないかもしれない。 市街地に残った学校の跡地は市街地活性化のために活用するべきですが、北高の跡地ですら活用策を見いだせないままにある。 この様な戯言は以前にも書きましたが、今 思うとこちらの方が現実的であると感じた。 能代の学校統合の場合、お金の事を考えなければそれ程難しい事にならない様に思う。市街地に住んでいる方は通学時間が長くなるが、交通機関を使えば極端な差は無い様に思います。高校生だし、多少の無理はあっても大丈夫と思う。しかし、小・中学校の統合は安易であってはいけない。
今年度の志願倍率表で県北だけを見た場合、十和田高校と小坂高校が極端に低い様に見えます。十和田高校は花輪高校と同じ鹿角市にあり、交通機関を使えば30分掛からない距離にあるはず。同じ普通科だし、近い内に統廃合するのではないだろうか? 小坂町は鉱山の町として栄えたが、資源が枯渇してからは衰退していった。現在は製錬の技術を活かし貴金属やレアメタルなどを取り出す産業が発達している様ですが、かつての様に栄える事はないと思う。急激な人口増はないと思うから、小坂高校に関しては廃校しかないと思います。小坂町に住んでいる方は、花輪高校に行くか大館のいずれかの高校を選択する形になると思う。たぶん、距離的にはどちらに行くにも同じ位だと思う。 これらは県北に限らず、秋田県全域にあてはまる高校があると思います。それらの地域も、能代と同様に過疎化が進んでいる地域なのではないだろうか? 学力や能力を伸ばすには、やはり人や設備の整った高校の方が生徒のためになると思います。
募集定員を割ると受験した全ての人が合格すると思われがちですが、実際は何人かの不合格者が出ている。各高校の合格基準があるらしく、中学校の進路指導ではその基準に合った人を受験させていると思う。不合格になるにはそれなりの理由があって、たまたま試験日の調子が悪かったか、能力以上の高校を強行突破しようとしたかだと思う。自分は商業を受け合格したが、試験後にテレビで行われる答え合わせで自己採点した結果、「何か能代工業でも大丈夫だったのでは?」と思った。その時にはもう、どうしようもない時ではあるが・・・ 定員割れの所を落ちた人を、どんだけバカだったんだ! と思う人も多いかもしれない。
今年度の高校入試は、1月27日に前期選抜が行われ2月4日に合格発表があった。3月8日に一般選抜が行われ、3月16日に合格発表がある。それが終わってから2次募集がある。一回失敗しても、希望通りでなければ進学出来る可能性は残っている。 自分達の時は定員割れの所が少なかったし、一発勝負だった様な気がする。同じ高校で学科内の調整はあったかもしれないが、基本的には落ちたら終わりであった様に思います。そのため、一つの方法として、合否後に秋田市の私立高校を受験するという道があった様に聞いている。しかし、今はどうなんだろう? かつて自分がそう聞いていた「秋田経済大学付属高校」(通称・付属)は、明桜高校と名前が変わりその偏差値は高くレベルの高い高校になっている。一般入試は1月7日に行われ、公立の一般選抜の前に行われる。後期試験は公立一般選抜の合否の後に行われるが、募集定員は10名であった。けっして簡単に入れそうには思わない。 落ちたら付属と親に言われていたが、その情報はまちがいだったのだろうか?
コメント