『能代・地方選挙結果』に思う事

sonetブログにて、4月11日に投稿した記事「選挙戦」をインポートし、編集してまとめました。

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能代では今、選挙戦の真っ只中です。8日に市長及び市議会議員候補の告示が行われ、15日の投票に向け戦っている。


市議選には20名の定数に対し22名が立候補し少数激戦とされているが、落選する方の予想がつく様に思い、不適切ではあるが面白味に欠ける。

先日、前議員の議会での仕事ぶりが公表された。議員の中でも、毎回の様に質問に立つ方やそれなりに立つ方が多い中で、一回も立った事の無い方やほとんど立たなかった議員も見られた。やる気が無いんだか、私欲のために議員を続けているのか分からないが、そういう人こそ落ちて欲しいと思う。しかしそういう方々は、組織が強く落ちる心配が少ない。

市長選は、現職と新人の一騎打ちとなった。現職の斉藤さんは、前回の選挙では無投票で当選となり今回4期目に立候補した。 3期12年間の成果で大きい事は、財政状況を県内ではトップクラスにまで向上させる事が出来たこと。人柄も良い様に感じるし、悪い評価も聞かないし、そつなく仕事をしていると思う。しかし、人口減少は止まらず景気も低迷のままに感じる。堅実ではあるが、消極的な市政の進め方ではないだろうか?

新人の小野さんは、前回の市議選では上位の方で初当選した議員でした。小野さんの事はよく存じないのですが、それなりの市民組織を持っている方だと思います。父親は有名な方で、自分の恩師でもありました。その辺のつながりも強いのかな? と思いました。議会では毎回の様に質問に立ち、議会への取り組みは良かったと思います。公約に上げている事が、中心市街地の活性化の様です。今の能代にとって重要な事と思うが、具体的にどういう方策を取るのだろう? 根本的に構造を変えるとか区画整理位の方策でないと、現状を変える事が出来ない状況にまでなっていると自分は感じている。去年の事だったと思うが、産廃問題での小野さんによる一般質問に問題があったのかな? それに関して、facebookに載せた記事が問題になったのかな? その時の記事が削除され何に問題があったのか分からないが、それに関して小野さんが議会で問責決議に掛けられた。果たしてその問題がそこまで発展するのか? というのが大方の見方の様です。 それは小野さんが市長選に立候補を表明して間もない時の事だから、少しでも小野さんのイメージを下げようとした自民系議員の姑息な手段の様に思えた。 別に考えれば、自民党内では現市長の4期目に危機感を持っていたのかもしれない。

今週は、隣の八峰町でも町長及び町議の選挙が行われる。現職の町長が引退をし新人が立候補したが、他に立候補をする人が現れず無投票で新人の当選が決まった。町議の方も立候補を表明した人が定数には満たらず、元峰浜村(合併する前)の村長が議員として立候補を表明した。 このままではいけない! と思い立候補を表明したと思うが、その後新人が立候補を表明し選挙戦に入る予定です。その新人が初めから立候補をする予定だったら元村長も立候補をしなかっただろうし、各陣営も無駄に金を使わなければならなくなった!とぼやく人もいた。

能代市も八峰町も議員になろうとする人が少ないのは、人口減少が進んでいる影響が大きいと思う。この人口減少は、秋田県全体の問題です。 健康寿命のランキングが前に出され、秋田県は男性が最下位で女性が33位であると発表された。自然が多く環境が良い様に思えるが、住み良い環境ではないという事が分かる。 前に発表された「人口の将来推計」によれば、秋田県は2045年に60万人余りとなり、2015年の国勢調査比で41.2%減になると予想されている。これは全国で最大の減少率で、さらに65歳以上の高齢化率は50.1%で、全国でただ一つ5割を超えると予想されている。

秋田県の人口減少に一役買っているのが能代市です。このまま進めば、いずれ市は消滅してしまう運命にあるだろう。 現市長は、現状を維持しながら発展して行く! と言っているが、そんな事は不可能だろう。何かを変えなければ、この悪循環を断ち切る事は出来ないと思う。 そういう意味では、小野さんに期待している市民も多いかもしれない。

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15日に、能代市長・市議会議員選挙の投開票が行われた。
市長選は
現市長・斉藤滋宣・・・・・18656票
新人・小野立・・・・・・・・・12105票
小野さんに6551票引き離し斎藤さんの圧勝となり、能代市長は4期目に入った。一方の能代市議会議員選挙は、佐々木久美子・信太和子両氏が落選となった。次点の佐々木さんと、最下位当選者の得票差は53票であった。トップ当選は公明党議員で、創価学会の組織票が大きいと思う。

去年「鶴瓶の家族に乾杯」という番組で、「桧山茶」の場面で出演した新人・大高翔さんは4位当選となった。テレビによる知名度が大きかったのかな? 下位当選3名の議員は、前に新聞で報じられた「議員質問」をしない議員に含まれていた様に思う。有権者には、仕事をしない議員と感じさせた事になったのかな? 落選した議員は自分の予想通りだったので、一種面白味のない市議選であった。

能代は保守王国で自民党が強い。そのため、失政もなく続けてきた斎藤さんが優勢であったと思う。 小野さんはまだ組織力が弱く、公約にも少し無理があったのかもしれない。そういう意味では、現実味のある斎藤さんを選んだ方も多かったかもしれない。 斉藤さんは、イオンの誘致や風力発電・洋上発電・火力発電等の電力事業に力を注いでいる。仮にそれらの事業がそれなりに業績があったとしても、それらの利益はまた同じ様な事業に取り組むと思う。箱物行政の典型となり、土建屋等の一部の業種にしか反映されないと思う。それでは今までと何も変わらないから、能代の衰退は続く様に感じる。

今回の選挙の投票率は66.35%であった。 旧能代市が二ツ井町と合併した平成18年の投票率が80.32%。平成22年が70.69%、平成26年が71.05%であった。比べると、今回の選挙の投票率がかなり低い。何に原因があったのだろうか?今回の選挙は、今後の能代の転機になるかもしれないと自分は思っていたが、自分の思い違いだったのかもしれない。

能代の選挙は国政選挙とは違い、テレビ番組等で開票速報はされない。市長選の結果はテレビのテロップに出るかもしれないが、選挙速報を知るには開票会場に行かなければならない。 他の自治体はどう対応しているのだろうか?能代市の選挙に関するwebサイトがあるのだから、そちらで中間速報や結果速報を出す事は出来ないのだろうか? それ程難しい仕事ではないと思うのだが。
結局、家で結果を知るには朝の新聞を見るしかない。

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