部屋にサンドバッグを設置

2ヶ月程前に「ぶら下がり健康器」を設置した。この件に関しては、前にブログに書きました。ぶら下がり健康器とはいっても、チンニングマシーンの様な本格的な器具に見える。自分は、チンニングを主体としたトレーニングを行うつもりでこの機種を選定した。しかし、80kgある体重を持ち上げる事が出来ず、只々ぶら下がり状態になり1mmも動かない。それは、吊るされた新巻鮭の様にだらしなくぶら下がっている。 ぶら下がっているだけでも体には何らかの効果があると思うが、自分が本来行おうとした用途ではない。このぶら下がり健康器を、有効活用出来ないかと考えた。

ぶら下がり健康器の高さは2080mmある。そして、耐荷重は150kgと商品説明に書かれていた。ここに「サンドバッグ」を吊るす事は出来ないかと考えた。サンドバッグ打ちは、筋トレやダイエットトレーニングに有効ではないか?と、以前から考えていた。しかし、家の中にサンドバッグを吊るす事は困難と感じていた。天井板ではサンドバッグの重量を支える事は不可能と思い、一時は車庫の太い梁に吊るそうかという構想もあった。しかし色々と問題が多く、それも不可能であった。 ふと、ぶら下がり健康器を見上げ、「これだったら大丈夫?」と思い、長年の思いが可能になる思いがした。

サンドバッグを吊り下げる場所は、ぶら下がり健康器の最上部の部分。

中間部には背面パッドが付いているので、サンドバッグが揺れて壁に当たる心配がない。何か、サンドバッグを吊るすのに最適の環境に思えた。

ボクシングジムにある様な本格的なものだとモチベーションも上がると思うが、かなり値段が高い。ボクシングを志すわけではないので、一番安い物を選んだ。

100cmX31cm・厚手の布製。中身は空で、自分で詰める事になる。楽天で2,480円だったが、中国から取り寄せればもっと安く購入出来た。しかし日数が掛かるため、ここで妥協した。

サンドバッグというから中身は砂というイメージがあり、「あしたのジョー」という漫画では、矢吹丈がサンドバッグを破く時に砂が流れるシーンがある。その度に丹下段平が繕っているシーンだ。しかし、中身に砂を使ってはいないという。素人が砂のサンドバッグを打つと手を骨折してしまうし、プロのボクサーでも使っていないと思う。それ以前に、重くて吊り下げる事は不可能と感じる。とはいえ、ある程度の重量は必要と感じる。その方が、打った時に安定性があると思ったからです。

自分はサンドバッグの中身に、砂とスポンジ。ソファーを解体した時に保存していた硬めのウレタン、そして新聞紙を使った。砂は重量を稼ぐためで、手の当たらない下の部分に詰めた。新聞紙を丸めてサンドバッグの芯になる様にして、その周りにウレタンを詰めていった。ウレタンだけ詰めるよりかなり重量が増し、手の当たる部分はウレタンであるため手に衝撃の来ない構造にした。 全部詰めてから重さを計ってみると、19.2kgの重さがあった。

付属の金具でサンドバッグを吊るす事になる。しかし、どうやってこれを固定するのだろうか?円筒の切れ目にヒントが有りそうだったが、どうしても使い方が分からなかった。別の金具を購入するかロープで吊るす事を考えていたが、布団の中で考えていると、ふと神が降りて来た。

翌朝、それを実践してみようと試みた。板に円筒と同じ直径の穴を開けて、円筒の切れ目まで板に通した。そしてナットを締め込むと、円筒の切れ目が開き始めた。ナットが動かなくなるまで締め込むと、金具は板に固定された。

かなり丈夫に固定されているので、サンドバッグの重量でも抜ける事はないだろう。理想は、金具が回転してサンドバッグを打つ度に回る方が良いと思うが、付属の金具ではそれが出来ない感じ。新たに金具を購入すると、金具の方がサンドバッグより高くなってしまう。丈夫そうだし、妥協する事にした。

金具の付いた板を、ぶら下がり健康器の上部に固定した。家にあったU字ボルトがピッタリであった。

サンドバッグの詰物が、多少いびつになったが気にしない。高さは調整をする事なく、丁度良い高さであると感じた。バーベルスタンドをサンドバッグの下になる様に設置したが、ベンチプレスをする際に少しやり辛さはあっても支障とは感じなかった。

サンドバッグを叩くにはグローブは必須と思う。硬い布製であるから、表面はザラザラしている。素手で叩いても痛さは無いが、手が擦れて皮が剥ける可能性が高い感じがする。現在使っているトレーニンググローブで叩いてみたが、これでも十分な感じがした。100均で売っている軍手や、フリースの手袋でも十分かもしれない。しかしそれでは、モチベーションが上がらない感じがする。やはりカッコウは大事だ。

ボクシンググローブを新たに購入する事にした。 ボクシンググローブという物は、使った事もなければ実際に目にしたり触った事もない。手に持つ事が出来れば感覚的に分かるかもしれないが、能代では扱っている所がないため通販で手に入れる事になる。使っている方のレビューやyoutubeなどで、評価の良さそうな物を探した。問題はサイズで、体格的には14ozなのだが使い易さを考えて10ozの物に決めた。

  

PUレザー製で、アマゾンで2,500円位であった。手の平側がメッシュになっており、手が蒸れない感じが購入動悸の一つ。 実際にはめた感じは、手を入れる時にかなりキツく感じる。自分の手はMサイズだと思うのだが、手を入れた時にハマらないのでは?と心配した。中に手を入れ握った感じが丁度良かったので、このキツさが丁度良いサイズなのかもしれない。バンテージを巻けば無理かもしれないが、柔らかめのサンドバッグを打つには必要がないだろう。

実際にボクシンググローブを付けて、サンドバッグを叩いてみた。拳は全然痛くなく、小さめのグローブの方が扱い易く正解だったかもしれない。サンドバッグを叩くたびにぶら下がり健康器がガタガタ鳴るが、耐荷重150kgなので壊れる事はないだろう。 サンドバッグを叩くと、拳が痛くなるより手首に衝撃が来る。打ち方が悪いのだろうか?数発しか叩いていないので痛みは無いが、20分・30分と打ち続けた場合に不安が出て来た。自分のサンドバッグは20kg程なのだが、本格的なサンドバッグは人の体重以上に設定しているかもしれない。その衝撃はもっと大きいモノだろう。 人を殴った事が無いのでその感覚は分からないが、ボクシングの試合ではかなりの衝撃があるに違いないと感じた。

あと、サンドバッグを叩く音がイメージ外だった。ボソッボソッとこもった音がする。パンチ力にも原因があるのかもしれないが、布製のサンドバッグが大きな原因だろうし詰物がスポンジだった事も原因かもしれない。拳は痛くないが、リアリティがない。たぶん、本革製のサンドバッグを本革製のグローブで叩けば自分でもそれなりの音を鳴らせるかもしれないが、これ以上の出費をするつもりがない。ただこの音では、モチベーションが中々上がらない。

 

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