能代市は知らなくても、能工バスケットボール部は知っている方が多いと思う。
その能代工業高校が、来年から能代西高と統合する事が決まり新しい校名になる事が決まった。(6月に正式決定)
5月16日付の北羽新報に、「能代工」の名称を残す事を求める署名活動を展開されている事が記事に載っていた。
発起人は、バスケットファンクラブ「HOOPHYSTERIA」代表の島本和彦さんで、新校名に「能代工」の三文字を残していただきたいという署名簿を、6月県議会の前に議長に提出するという事が記事に書かれている。
能工バスケ部のこれまでの実績からこの名称を残したいとは誰もが思うだろうし、能代市もバスケの街として売り込んでいる。能代市にとって「能代工業バスケットボール部」は大きな存在である。
島本さんは、「能代工」の三文字を入れる案として「能代工農高校」を出しているが、ん・・・・ 少し安易すぎる感じがする。単純に考えればそうなるが、能代西高(農業高校)は実務的な農業の教育は行っていないのではないだろうか?そういった事から、農業高校から西高へ改称したのだと思う。
島本さんに同調するとしたら、「能代科学工業高校」とか「能代工実業高校」が思い付くが、なんか語呂が悪い様に感じる。校名を決める際に、「一方の統合対象校に偏ってはいけない」というコンセプトがあるので、教育的に「能代工」を残す事は無理と感じる。もしこれを押し通すのであれば だじゃぐ でしかない。
能代工バスケットボール部で、今 問題が起きている。
小野ヘッドコーチが退任し、佐々木教諭が後任になる事が決まった。どちらの方も同部のOBである。しかしその人事は、4月に新任した校長が指導体制を変更したとある。小野さんにとってその指導体制は、3月に決めた内容と違い驚いて納得が出来ないと言う。退任というより、解任のイメージがある。
後日、部員と保護者に対して校長が説明会を行った。
それによると、新型コロナの影響で休校などが相次ぎ、生徒の安全を確保するためには常勤である教諭の方がふさわしいと思い、外部指導者では不安があったという。 ただそれは、部員や保護者の意見も聞かず、何の根回しもないまま校長の独断で決めた事だったと思う。
能工バスケ部には、地元よりも他方から集まる部員の方が多い。かつて、故加藤廣志監督の頃は、特にその傾向が強かった。 良い指導者を求めて、もっと技術を向上させようと集まって来る子供達だ。そこには、親元を離れてまで来たいという決意もあっただろう。 そのため、指導者にはその役割と責任が大きいと思う。
今後、校長は再検討の考えを示しているが、部員にとって指導者が変わる事は大きな問題であり、不信感があっては練習や試合に支障が生じると思う。能代工と西高が統合すれば、当然 校歌も変わる事になる。
先日「山田耕筰」さんの事を調べていたら、能代工の校歌は山田耕筰さんの作曲である事が分かった。
なぜ山田耕筰さんの事を調べていたかというと、朝の連続テレビ小説「エール」の中に出て来る「小山田耕三」が山田耕筰さんをモデルにしているからです。その小山田耕三を「志村けん」さんが演じているため、特に興味を持った。
志村けんさんは、3月29日に新型コロナが原因で亡くなられたが、その時に初めてエールに出演するという事が分かった。コメディアンやMCとしての彼の姿は何度も見る事はあったが、役者として見る彼の姿は初めてでとても興味を持った。
演技中の彼は、コメディアンやMCとは別の顔で中々渋い演技の様に感じられた。彼の演技の印象から感じられるのは、悪人が似合うのではないかと思った。しかし極悪人ではなく、悪徳の企業や役人そして政治家。影の悪人の役が似合うのではないだろうか? というイメージを持った。
来年公開の山田洋次監督「キネマの神様」の主役が決まっていたが、もしこれが公開されていたら、また別の印象を持ったかもしれない。
いかりや長介さんは多くのドラマや映画に出演し活躍していたが、志村けんさんも役者としての仕事が多くなっていったのではないだろうか と感じた。エールを見ていてそう感じ、本当に残念に思う。
長い歴史の中には、色々な事があるだろう。
能代工ブランドも校歌も、勿体無いけど捨てなければならない。
自分は、そう思った。
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