新型コロナウィルスが拡大傾向にあり、全国的にその数が更新されている。そんな中、秋田県は47都道府県中で下から2番目の発生数であった。秋田県は色々なランキングにおいて、常に下位の順位に位置している。ただ、この順位は喜ばし事であった。その要因となるのは、人口が過密でない事と外から人が入り込まないためだろう。新型コロナが流行しない事は嬉しい事だが、過疎化が進んでいる証明になるかもしれない。
秋田県では、8月7日に14人の感染が新たに確認された。7月25・26日に2人の感染が確認されたが、それは100日ぶりの感染の報告であった。それから10日後の感染報告であるから、全国的な感染拡大というものは秋田県でも実感する。今回の14人の感染によって感染者数は32人となり、順位も下から4番めに上がった。でも、喜ばしい事ではない。
今回の秋田県の感染は「クラスター」と呼ばれるものになっている。 感染したのは、秋田市にある「JR東日本秋田バスケットボール部・ペッカーズ」の部員6名とその妻2名に新型コロナの症状が表れ、PCR検査で陽性が確認された。その後の濃厚接触者へのPCR検査で5名の陽性が確認され、JR秋田バスケ部関連で13名の陽性者が出た。 7月1日・2日に、秋田市の「秋田ノーザンスクエア」内の体育館でJR秋田バスケ部の練習試合が行われ、そこに「能代工バスケ部」も参加していた。そのため選手18名と指導者2名が濃厚接触者と判断されPCR検査を受けたが、全員の陰性が確認された。 以上が報道されている事であるが、先月31日に症状が出始めた感染者の、接触者追跡は終えたのだろうか? その辺は何も書かれていなかった。ただ、秋田県では密になる機会は少ないし、接触者追跡も大都市より楽に行えると感じる。部内だけのクラスターであればと願っている。
能代市役所職員1名から、新型コロナの陽性反応が出た。能代山本では初の感染者になる。
北羽新報の1面と社会面では、新型コロナ関連の記事で埋められた。それだけショッキングな事であった。市職員の男性もJR秋田バスケ部に関連しており、JR秋田バスケ部と愛媛県の実業団チームの練習試合の審判をボランティアで務めたそうです。その後5日から微熱があり、それ以上の症状はなかったそうです。JR部員の濃厚接触者に当たり、PCR検査を受けた結果で陽性が確認された。
職員は「能代バスケミュージアム」に勤務する男性で、市民とは接する機会はほとんどなかったという。審判は公務でなかったが、「バスケの街のしろ」の職員としてボランティアで参加したのだろう。私用とはいえ、バスケ関連で感染した事は災難であったと思う。男性は7日に入院したが、ミュージアムや本庁舎の部署の職員には新型コロナの症状は出ていないという。 というか、PCR検査はやらないという事だろうか?症状が出るまで待つという事だろうか? その辺の事は新聞に書かれていなかった。 ミュージアムは7日に閉鎖したが、来館した人の名前と電話番号を記載してもらっているという。そこから追跡すれば、心配は少ないかもしれない。
能代では新型コロナの心配は無いと感じ、毎日の報道がどこか他人事の様に思っていた。それは、秋田県の中でも能代市は人の出入りの少ない地域と思っていたからです。しかし、ちょっとしたきっかけで感染する事が分かった。 今後の問題は、帰省によるものです。能代市は人口減少が止まらない。少子高齢化もあるが、若者の流出も多い。という事は、帰省時に多くの人が入ってくる。 秋田県では帰省をしない様に呼びかけているが、事情があって帰らなければならない人もいるだろう。 6月の非常事態宣言解除後に、自分の友人は堰を切った様に帰って来た。それは、家に一人いる高齢の母親が心配だったからです。母親の体調も心配だったが、家の設備など諸々の心配があった。感染のリスクも考えたが、それ以上に家の事が心配であった。帰省する人にとって、そういう心配を持っている人は多いかもしれない。
政府ではGoToキャンペーンを推し進めている。東京は対象外になったが、感染拡大が全国に広がっている中では能代に入って来るリスクがないとは感じられない。JRバスケ部のクラスター発生により14名の感染が確認されたが、翌日に濃厚接触者2名(秋田市1名・能代市1名)の感染が確認された。ここで終息するのか、これ以上の拡大があるのか分からない。ただ、お盆明けに感染者が多く出ないか心配が残る。そこには政府が進めているGoToキャンペーンの影響があると感じる。仮に悪い結果が出たとしても、誰も責任を取らないだろうなぁ〜。
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