火災死亡事故が多発

数日前、ベランダでタバコを吸っていた時に何やら防災無線で放送されているのが聞こえてきた。よく耳を澄まして聞いてみたが、相変わらず何を言っているのか分からない。 市のホームページで内容を調べてみると「建物火災多発警報」が発令された事への注意喚起であった。

能代市では今年に入りすでに4件の火災が発生し、それにより2名の犠牲者が出ている。2月1日の早朝に「大瀬市営アパート」の1室が全焼し、火元の女性が亡くなった。1月20日には二ツ井飛根の住宅から出火し、4棟が全焼して火元の男性が亡くなった。去年の12月2日には藤里町の住宅から出火し、3棟が全焼して火元の男性が亡くなった。わずか2ヶ月程の間に、能代山本だけで3名の犠牲者が出ている。いずれも、高齢者の一人暮らしでした。

今年に入ってからは、能代山本だけでなく秋田県内全域でも火災による死亡事故のニュースが多く報じられていた様に思った。

1月だけでも去年より12件多く、死者も6人多い。冬場は風が強く空気も乾燥しているため火の回りが早く、そこへ高齢者の一人世帯であった事から被害が大きくなった原因だろうか。

これらの火事以外にも、消防車のサイレンが多く聞こえていた。2〜3週間前には、家の近くでサイレンが止まった様に感じた。ベランダから外を見回しても煙などは見えない。少ししてから近辺を徘徊してみたが、火災の痕跡を見付ける事は出来なかった。 翌日の新聞にこの事が載っており、原因は誤報の様だった。新聞には具体的に書かれてはいなかったが、内容を見ると家から直線で4〜500m程にある高齢者施設ではないかと推測出来た。火災報知器より警備会社に通報が入り、警備会社から消防署に通報が行った様です。その少し前にも高齢者施設だったかな?、そこでも誤報であった事が新聞に載っていた。高齢者施設であったがために、1秒をあらそう通報になったのだろう。

感知器による誤報というのは、警備会社で結構あるのではないだろうか? その多くは、侵入の感知器だと思う。勤めていた会社では、年間に数件は机に警備会社の報告書が乗っている事があった。その多くは誤報で、それだけ感度が良いという事だろう。

小鳥の侵入という事も多くある。そのため、建物内に入った小鳥は排除しなければならない。小鳥自体は会社に被害を与えないが、警備をセットして帰ると小鳥がセンサーに感知される事が必然だからです。小鳥は人の気も知らず逃げ回るが、これを排除しない内は家に帰る事が出来ない。

人的ミスもあった。その原因となったのが風船です。販促のため風船にヘリウムガスを詰めて、残りは翌日にやるつもりで家に帰った。翌日、その風船が原因による報告書が机の上に乗っていた。天井に溜まった風船が、空気の流れやガスが抜ける事によって浮遊し始めたのだろう。その日に警備会社から電話があり、怒られはしなかったが恥ずかしい思いをした。

大瀬市営アパート火事の翌日、昼過ぎにまた消防車のサイレンが聞こえた。その日は風が強く、市街地だろうか?それ程遠くない所を数台の消防車が走っている様に聞こえた。

(『図説 能代の歴史』1984年 無明舎出版)より

能代は、1946年と1956年に大火が発生した。いずれも市街地からの出火で、強風が吹いていた。市街地で風の強い日の通報は、消防署も緊張すると思う。

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