2023年1月に紫金山・アトラス彗星が発見され、当初よりかなり明るい彗星になると期待されていました。太陽に近付くにつれ、明け方に東の空に見えるという事で何日か目を凝らして探してみましたが、結局 見る事は出来ませんでした。というか、明け方は快晴にならず、地平線近くには雲が掛かって見る事が出来なかったのです。
2024年9月28日に、太陽に最も接近して近日点を通過しました。通過後の彗星は太陽から離れて行く事になり、日の入りの頃に西の空に見え始めるという。 近日点に近ければそれだけ大きく見えると思ったので、出来るだけ早い内に見に行きたいと思っていました。そんな中で10月13日は快晴で、正に観測日和だと思った。
赤丸印の辺りが、13日に現れると思われる位置。秋田県の西側は海になっているので、遮る物が何も無いため観測には都合が良い。
秋田県の10月13日の日の入りは17時04分。日の入りの何分後に見え始めるのか分からなかったので、17時頃に着く様に「落合浜」へ向かいました。海を望む舗装された駐車場があるため、日が落ちて寒くなって来ましたが車の中で温々と観察出来ました。
落合浜に着いた時に車が一台だけ停まっていましたが、果たして彗星を見に来ていたのかは分からない。その後も何台か車が入って来ましたが、それらはすぐに出ていった。何をしに、何もない落合浜に来るのだろう? そんな中で、バイクが一台 駐車場に現れた。そして、爆音を鳴らしながら走り始めた。暴走族の一員だろうか? ただ、来る時も出る時も静かだったから、爆音を鳴らす練習のために人目のない落合浜に来たのだろうか? 何がおもしろいのか「はんかくさい」としか言えない。
水平線に太陽が沈んで暗くなり始めた頃、薄っすらとその姿が見えた。
10月13日(日) 18時05分 f/1.9・1/10・5.43mm・ISO6400
肉眼では見えるが、果たしてその淡い姿をスマホのカメラで撮影出来るか? というか、カメラはこれしか無いので、とりあえず撮ってみました。マニュアルモードで撮影すると色々と設定を変える事が出来ると思いますが、いまいち良く分からないのでナイトモードで撮影しました。目で見えるイメージと少し違う気がしますが、薄っすらと彗星は写り込んでいます。彗星の部分を拡大してみましたが、解像度のせいか鮮明には拡大出来なかった。スマホのカメラだし、テレビ等で放映されている様には出来ない。 それでも、歴史的瞬間を目の当たりにしたのだ! (水平線に明るく見える光は、漁火と思われます)
紫金山・アトラス彗星の公転周期は、NASAの発表で8万年とされています。有名なハレー彗星は75年の公転周期である事から、運の良い人であれば人生で二度見る事が出来るが、アトラス彗星は確実に不可能。 8万年後、果たして人類は生き延びているのだろうか? 今の状況では、かなり心配な部分が多いです。そもそも、アトラス彗星が8万年も旅を続けて地球に戻って来る可能性も低い様に感じます。旅の途中で数多くある星のどれかに衝突する可能性もあるし、何らかの要因で破壊してしまう可能性もある。彗星の核は「汚れた雪玉」と例えられ、主成分は水が固まった物。そのため、非常に脆いと思います。 一方で、近日点を通過するタイミングで非周期彗星に変化し、回帰しない可能性も推測されている。
8万年前の人類は、アフリカを出て世界に拡散し始めた頃。その祖先の人類が見ていた風景を、今 自分はこの目で見ているのだ! ちなみに、ハレー彗星は1986年2月9日に近日点を通過したので、次回は2061年7月29日に近日点を通過する計算になっています。1986年の時に自分は見ていないと思います。真冬日である事から、秋田県での観測は不可能だったと思います。次回来る時に、自分は102歳。たぶん、ハレー彗星を見る事は不可能だろう。医療が発達し、平均寿命が100歳を越えたらその可能性もあるが・・・
落合浜に来たのは何十年ぶりだろう。
人伝に、キンダケが採れる! という事で来て見た場所。言葉通りで自分もそれなりの収穫があったが、その他にも噂を聞き付けたであろう人達で溢れていた。人が多く入れば、それだけ山は荒れる。特に能代衆は底から掘り起こして根こそぎ採るので、キンダケはたちまち枯渇してしまった。 当時、一時的にキンダケが多く採れた時期があった。生えているキンダケが少し黒ずんでいたため、気持ち悪く思ったのか採る人が減ったためです。 当時から松くい虫が発生し、多くの松が枯れた。特に県南部は被害が大きく、ボウズになった砂防林も見られた。松くい虫が北上し能代でもその被害が見られる様になった頃、砂防林全体に防虫剤が散布される様になりました。その防虫剤が、キンダケの生育に影響を与えて黒ずんだ様です。その後その成分が体に影響は無いと発表されてから、またいつものキンダケ採りに戻った様な気がします。
落合浜のこの場所では全然キンダケが採れなくなり、訪れる人が無くなったため下草が生えて藪の様になっています。この状態では、再びキンダケが生育する環境にはならないだろう。
落合浜は能代の海水浴場で、現在は使われておりません。それ以前は能代浜が能代の海水浴場でしたが、昭和40年から能代港の整備が行われた事から落合浜に海水浴場が移った。
赤印の辺りが、昔の能代浜海水浴場と思われる。
写真の状況から、たぶん昭和40年の7月or8月に撮影された能代浜海水浴場と思います。自分が小学生1年生? の時の写真なので、薄ら記憶しかない。掘っ立て小屋みたいなのは海の家だろうか? 漁船が写り込んでいますが、近くで地引網漁が行われていました。最近まで地引網漁の体験が出来ていた様な? 現在も行われているのかな?
彗星を撮影しに行った時は薄暗かったのでよく分かりませんでしたが、何か昔の印象と変わったような・・・ なので、翌日に見に行って来ました。
現在の落合浜の姿ですが、施設は廃墟と化し、砂の堆積により海岸線が遠のいた感じに思えました。
上記の2枚の写真は、2002年の撮影です。一応、海の家もあった様です。自分はカナヅチなので海水浴場に行く用がなかったので分かりませんが、20年位前にキンダケ採りに行った時には、海水浴場は廃止されていた様な・・・ 定かではありませんが・・・
そうそう、能代海水浴場の看板の右側に「はまなす荘」という日帰り温泉浴場がありました。
現在は取り壊され、更地になっています。
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