招かれざるもの


(北羽新報より)
8月6日午後6時49分に、白神山地の核心地域でニホンジカが確認された。場所は青森県鰺ヶ沢町の赤石山国有林内で、自動撮影装置に写っていた。3年前に、八峰町真瀬沢や青森県西目屋の緩衝地域で初めてニホンジカが確認された。今年になって白神山地周辺では4頭のニホンジカが確認されているが、核心地域で確認されたのは初めてです。2ヶ月前に、イノシシがニホンジカ用のセンサーカメラで撮影されている。その後人的な被害はないが、畑で何件か食害を受けた。

ニホンジカは大人しいので人を襲う事は無いと思うが、食害が心配されています。ニホンジカが樹皮を食べたり、角を当てる等をすると樹皮が剥がれ樹木が更新されなくなります。そのため、樹木が枯れるという状況になってしまう。

ニホンジカにも好みがある様です。長野県の統計によれば、ヒノキは97%の被害を受けたがスギはほとんど被害を受けなかった。 それでは、ブナの場合はどうなのだろう? 周りにブナしかなければ、ブナの樹皮を主食とする可能性は高い。 ブナ林の枯死が進めば、そこを住みかとするクマゲラ・イヌワシに影響が出てくる。

ニホンジカは積雪に弱いとされている。しかし北上が確認されているという事は、温暖化も影響しているのだろうか?白神山地は豪雪地帯だから、越冬が出来るか分からない。それに順応していくかもしれないし、麓で越冬をするかもしれない。

ニホンジカもイノシシも個体数が増えた事で、あぶれた者や餌場を求めて北上しているのだろう。昔は狩猟などで一定の間引きは行われていたが、現在は猟師の減少・高齢化などにより捕獲される事が少なくなったために、個体の増加の原因にもなっている。

秋田県には狩猟を生業とする「阿仁マタギ」が、また青森県鰺ヶ沢町には「赤石マタギ」の集落がある。いずれも若い担い手が少なく高齢化が進んでいる。 一番の原因は需要だろう。収穫物だけでは生活が成り立たないためです。伝統のあるマタギも、現在は猟友会の様な存在になっているのではないだろうか? そこで思う事は、自衛隊の訓練で狩猟を取り入れてはどうだろうか。戦闘になればゲリラ戦も行われる事だろうし、山中でのサバイバル訓練は現在でも行われている。一石二鳥の案だと思うのだが。いずれ地区に住む人にとっては、ニホンジカ・イノシシは 招かれざる客 となっている。

9月16日現在、台風18号が北上を続けている。1991年の台風19号と進路が似ている。この台風19号は りんご台風 と呼ばれ、青森県では収穫間際だったリンゴに多数の被害が出た。 その中で落ちずに残ったリンゴを 落ちないリンゴ として受験生に販売されていた事があった。能代市でも、それなりの被害があったと思うが覚えていない。ただ、一つの山だけ風によって杉がなぎ倒され、ハゲ山になっていた所があった。 あと、風圧により窓ガラスがしなっている様に感じ、ガラスが割れるのではないかと心配して眠れなかった事。台風19号が去った後に、大量のトンボが飛んでいた。 台風によって運ばれて来たのだろうか。またこの頃から ヒトスジシマカ を見る様になったと記憶している。

 

この蚊も台風によって運ばれて来たのだろうか? 正に招かれざる客だ! ヒトスジシマカは黒い忍者の様で、何の気配も感じさせなく刺していく。それまでいる白い蚊はまだ可愛気がある。自分の存在を耳元で囁いてから攻撃をしてくるから。

自分の家は、ヤブに囲まれているから特に多いのかもしれない。丁度、ヒトスジシマカの住みかの中にある様なものだ。 もしかして自分達は、ヒトスジシマカにとって家畜の様な存在かもしれない。

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