2024年・キンダケ採り

10月23日、キンダケ採りに行って見ました。 去年はどうであったかな? と思って調べてみると、10月27日に初めて行った様です。

今年のイグチ・キンダケ状況〜今夏の猛暑
今年の夏は猛暑に加え少雨でした。そして、9月に入っても秋の気配が感じられない。そんな状況でキノコは育つのか?期待を持たず、イグチ・キンダケ採りに行きました。結果は・・・ 猛暑とキノコ生育の関係は?・・ 猛暑による農家への影響は・・

まだ、時期的に早かったかな?

 

秋田県の10月23日の日の出は5:58分。 前回同様、その時刻に現場へ着く様に家を出ました。23日の天気は悪く、出発時から雨が降っている。今後の予報を雨雲レーダーで見ると、雨脚は強くなりそうだ。しかし、風は強く無く気温も17℃前後で推移しそうだ。それほど困難なキノコ採りにはならないだろう。

場所は森岳で、現場に着くと車が3台停まっていました。その内一人は準備中で、一人はまだ車の中にいました。雨が収まるまで待つつもりだろうか? なので、その時間に山に入っている人は一人だけ。平日で雨降りなので人出が少ないと思いますが、イクジのピークは過ぎたのかもしれません。目当てのキンダケはまだ早いのかな。

あまり期待しないで山に入ったが、やはり収穫は芳しくなく、たまにイクジがポツポツと採れる。形の良いキンダケを見付け今後に期待したが、それ以降は全然見付からない。去年収穫出来た場所で数個見付けたが、やはり時期的に早かったか!

 

一向に雨はやまず、より強くなって来た。キノコより最初に気になったのが、レインウェアを着込んでいるのに雨が入って体が濡れている感じが分かる。十数分後には、下着がびしょ濡れになっている感覚がある。気温は17℃前後でけして寒い日ではないのですが、体が凍えて行く感じがする。出来るだけ体を動かして冷えを防ごうと思うのですが、収穫が少なく心理的に良くない。 収穫が見込めないため場所を変え、前回少し迷った平地で探して見る事にしました。

場所を変えてから、少しづつ収穫が上向いて来た。イクジが意外と多く、ピークは過ぎたと思っていましたがコンスタントに見付かる。ただ、キンダケの姿はほとんど見当たらない。心理的には良い方向にあるが、寒さは変わらない。平地に移った事で、雨や風が体に直接当たる。しかも地面が一面水たまりで、下からも冷えが来る。採取を初めて3時間程になるが、背筋には震えを感じる。 もう少し範囲を広げればまだまだ採取出来ると思ったが、体がそれを拒否し採ろうとする気力が薄れていく。このままでは風邪を引くと感じた。

 

着替えを持ってこなかった事を悔やむ。着替えがあれば、このまま森岳温泉に直行し温々とする事が出来たのに!  車に戻ってレインウェアを脱ぐと、下着は搾れる程にびしょ濡れになっていた。すぐに車のヒーターを最大にして、体が回復するのを待つ。周りを見ると、車の数は8台に増えていた。しかし、雨降りのせいかこの時期としては少ないと思いました。自分より前に来ていた3台はすでに居なかった。

少し暖かく感じて来たので、家路に向かいました。 家に着くなり、すぐに下着を取り替え風呂のスイッチを入れた。風呂に入って、やっと背筋の震えが止まった。

 

今回の収穫。 イクジは前回よりもサイズが大きくなっており、丁度良いサイズが多かった。そのため、数は少ないが量的には前回と同じ位の収穫がありました。今年のキノコの生育について、一般的に時期が遅れて豊作という事です。森岳についても同じなのかもしれない。 下の写真は、左から・キンダケ・属に言うキンダケの親(オヤ)・ハツタケ。 キンダケ・オヤ共に、時期が早かったと思います。去年 大量にキンダケを採取したのが11月2日だったので、その頃で良いのかもしれません。

 

今回着ていたレインウェアは・・・

    THE NORTH FACE  GORE-TEX

ゴアテックスレインウェアは、生地の下にゴアテックスフィルムを貼り付けたレインウェアです。ゴアテックスフィルムは、1平方センチメートルに14億個の微細な孔を持ち、水蒸気は通すが水は通さない。

つまり、雨が当たってもそれを通さないため体は濡れず、汗をかいても水蒸気として排出されて中が蒸れない。登山など気象条件が変わりやすく、激しい運動をする際には最適です。そのため、自分もずいぶん重宝して来ました。そんなゴアテックス素材のレインウェアでなぜ濡れたのか? 前回のイクジ採りに行った時も、このレインウェアを着込んでいました。今回ほどひどい降り方ではありませんでしたが、全然濡れませんでした。

前回のイクジ採りの時に、ススキの葉で手を切ってしまった。しかし傷が浅かったせいかその事に気付かず、ふとレインウェアを見ると血がべっとりと付いていた。そこで、家に帰ってからこのレインウェアを洗濯した。それが原因だろう。

このレインウェアは30年以上前に購入した物で、登山には欠かせない物でした。その後は山菜採り等でかなり使い込まれた物です。しかし、このレインウェアを洗濯したのは今回が初めてでした。ゴアテックスのメンテナス法を知らなかったという事もありますが、一時だけ着る物なので汚れをあまり気にしなかった。

ゴアテックスフィルムはかなり丈夫らしく、汚れたらすぐに洗濯する事が推奨されています。少なめの洗剤で、手洗いをするのが良いのかもしれない。もしくは、手洗いモードで洗濯。すすぎはしっかりとして、洗剤を生地に残さない。漂白剤や柔軟剤は使わない方が良い。生地の撥水効果が落ちたら、低い温度でアイロンを掛けると撥水効果が戻るらしい。 自分は、いつも通りに洗濯機に放り込んでしまった。しかも長年の汚れを落とそうと思って、強めの回転で・・・  異変を感じてからその方法を調べても、あとの祭り。

洗濯後に見られた異変は、シールテープが全て剥がれたしまった。シールテープの役目は、生地を縫い付ける縫い目の穴から水がしみ込むのを防ぐためです。洗い方に問題があったかもしれませんが、経年劣化の部分もあったと思います。それでも適切にメンテナンスを続けていれば、劣化が遅れる可能性もあったと思いますが・・・ 自分は、ほとんど「なげわらし」的に扱って来た。 剥がれたシールテープは修正が効かないので全て撤去しました。縫い目から雨がしみ込む分には少し濡れる程度と思い、それは仕方がないと覚悟はしていた。経年劣化はゴアテックスフィルムにもあったのかもしれません。その状態で普通に洗濯をしたため、微細な孔が破壊されてしまったのかもしれない。ゴアテックスフィルムは破れてないため、ミクロの破壊から微細な孔が水を通すまでに広がったのでは? と自分は思った。

いずれにしても、このレインウェアは役目を終えた。今後は、ウィンドブレーカーとして作業着に変わります。

 

10月30日、森岳へキンダケ採りに行って来ました。時間は23日と同じでしたが、当日は晴れていたため空が明るくなるのが早かった。駐車場に着くと車は4台停まっており、すでにみんなは山に入っていた。少し出遅れの感じで、すぐに支度をして向かった。

去年は11月2日にたくさん採れたので今年もその頃に行こうと思ったのですが、31日・1日の都合が悪かったために前倒ししました。11月2日・3日・4日は土・日・祭日になるので、人が多く採りに来ると思うと大量に採るのは難しいと感じたから。

 

今回の収穫。 左から、キンダケの親(オヤ)・ハツタケ・イクジ・キンダケ。 オヤは採る人が少ないのでもう少し期待したのですが、生えていたのは一ヶ所だけでした。 ハツタケは思わない収穫。 イクジはもう終わりの様です。 肝心のキンダケは、まだ早かったのかな? 小振りな物が多い。

今年は、もう一回行って終わりにしよう。11月6日か7日に行こうと思っていますが、果たして大量に採る事が出来るだろうか? 何か、タイミングが悪い気がします。去年は、ジャストタイミングだった。

 

11月7日、今年3度目のキンダケ採り。この日の日の出は6:15なので、その1時間前位に起床。まだ外は暗く、とても寒い日だ。 7日は立冬で、西高東低の冬型の気圧配置となり、暦通りの冬を感じる。その日の最低気温は4.7℃・最高気温は9.2℃で、青森の酸ヶ湯温泉では31cmの積雪があった日。

当日は雲が厚く垂れ込め、時々雨が降る天気だ。前回に着込んだレインウェアが機能しなかったため、新たに登山用ジャケットを用意しました。しかし、このジャケットも30年以上前に購入した物なので、経年劣化による防水機能がかなり怪しい。なので、このジャケットに防水スプレーを散布しました。

家を出ようとした時に雨脚が強くなって来たので、朝食を済ませてから家を出た。そのため、現場に着いた時には7時を過ぎていました。場所は森岳で、駐車場には6台の車が停まっており、すでに山に入っている様子です。今回も出遅れてしまった。

今回も去年の様にキンダケは見付からないが、ポツポツと生えていて飽きる事がなかった。ただ、すごく寒く手が悴んで来る。寒いと小便が近くなるが、悴んだ手では中々チャックが下ろせない。ギリギリまで我慢すると漏らす恐れがあるので、コマメに立ちションをして漏れ対策をしました。

その日は、アラレが降り出した。しかも、たちが悪い事に雨混じりのアラレだ。ジャケットには防水スプレーを散布しましたが、効果が薄い様に感じ雨がしみ込んで来た。前回程に雨は強くなかったため濡れ方は少なかったが、気温が桁違いに低いので体の芯から冷えて来る感じがします。ちなみに、三種町の道路に設置されていた温度計では3℃でした。

3時間程採取して、限界を感じて来ました。限界というよりも、採ろうという気力が薄れて来た。気温も上がる気配がないし、ここで打ち切る事にしました。 駐車場に着くと、自分より前に入っていた人達はすでに帰っていました。たぶん、あまり採れなかったかもしれない。後から2台増えていましたが、人出としては少ない様に感じました。

 

今回は、イクジの収穫は無し。数個は見付けましたが、それを持ち帰ってもどうしようもないので・・・  キンダケは大漁と言えないが、自分的には満足出来る量。 ハツタケが1個だけ収穫。これは出汁用なので、1個でも十分。

トータルで考えると、去年と同じ位の収量になったのではないだろうか。まだこの先も収穫が見込めると思いますが、大量には収穫が出来ないと思います。

今年のキンダケ採りのシーズンは、これで終わりとします。

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