どぶろくと酒税法

酒には全て税金が掛かっている。タバコも同様であり、しかも高い。 いずれも習慣性が強いから、やめようと思っても中々やめられない。自分も40年位毎日続けているから、中毒に近いものがあるかもしれない。この中毒性の強い物からしっかりと税金を取るというやり方は、ヤクザが麻薬漬にする方法と同じ様な気がする。

税金を払わないで飲める酒が どぶろく です。もちろん合法ではありません。中には どぶろく特区 といって、特別に許可をもらって作るどぶろくもあるが、そちらはそれなりの税金を払っているはずです。 清酒とどぶろくの違いは、濾してあるか濾してないかの違いとおもっている。他には酒酵母が何とかかんとかとあると思うが、基本的に作り方は一緒と思っている。今ではどぶろくを作るより清酒を買った方が安くて旨いと思うが、昔は違っていた。 昔の時代は、清酒は贅沢品であり高かった。そのため農村部では、売るほどある米でどぶろくを作っていた。

酒の歴史は古く、世界各国で独自の進化を遂げた。どぶろくも昔から作られていたと思います。明治時代になって酒税を取る様になってからは、堂々と作る事が出来なくなり隠れて作る様になった。それにより税務署の取り締まりも厳しくなっていく。取り締まりには警察も加わり、事件に発展した事もあった。 取り締まりが厳しくなると作る方も工夫をしたり、それを見破る捜査だったりを繰り返しながらと、イタチごっこの様に時代は進んで行く。 その中で、密告も多かったらしい。そして、見付かった場合には処罰も厳しかったらしい。貧しい中での密造だったので、罰金が払えず強制労働に就かされた人も多かった。

古い資料ですが、昭和49年に秋田県内では、38件が摘発されてました。当時は現在の様に酒を安く売る事が出来なかったため、まだどぶろくを作っている人は多かったと思います。自分が子供の頃にも、両親が作ってました。押し入れの中で、布団で囲って保温をしながら製造してた様です。 2〜3年前に、飲み屋で自家製だといってどぶろくが出された。現在も作り続けている方はいると思うが、昔の様な摘発はされていないと思います。この頃のどぶろくは、イースト菌を使う事が多い様です。その方が早く出来て、失敗の心配も少ない様です。しかし、あまり美味しいとは感じなかった。

発禁本ではないと思うが、酒の作り方の本も出版されている。 自分はどぶろくを作った事はないが、ワインは作った事がある。ワインにもイースト菌を利用すると簡単に出来るらしいが、自分は山葡萄に付いている天然酵母にこだわり製造した。 ぶどうをグチャグチャに潰して砂糖を加え、少ししてから発酵が始まり泡が出始めた。毎日この泡をみるのが楽しみだった。 一週間位してかな? 泡の出方が止まり、発酵が終わったと思い飲んでみると 美味しいぶどうジュース になっていた。 多少はアルコールが含まれていたと思うが、ワインとは程遠い物だった。甘みがまだ残っていたという事は、発酵が途中で止まったと考えられる。管理が悪かったのだろう。

ヨーグルトメーカーでもワインが作れるのではないか? と考える様になった。その内にまた、ワインに挑戦してみようかと考えている。
しかし、その場合には毎日の状況を発信する事が出来ない。
摘発を受ける恐れがあるから。

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