今年は6月19日に梅雨入りをした。これは平年より4日遅く、去年より6日早かった。そして7月10日に梅雨明けをし、平年より12日早かった。今年の梅雨明けが早かったのは、全国的な傾向の様です。能代の今年の梅雨は、ほとんど雨が降らない空梅雨であったと記憶している。何か、梅雨の時季を感じないまま梅雨が明けた。梅雨が明けると夏の暑さがやって来る。この暑さが、例年にない程に暑く感じた。
能代の今年7月の気象データーですが、7月14日以降はほぼ毎日30℃超えの真夏日が続いた。35℃超の猛暑日や体温超えの気温を体感している地域の方から見れば大した事でないと感じるかもしれないが、能代の場合 30℃超となるのは少ないという感覚がある。自分の感覚では33℃が一つの猛暑ラインで、それ以上になると部屋全体が熱くなり体が火照った感覚になる。その気温自体が、数年に一度あるか という感覚でした。
その原因となったのが、太平洋高気圧の中心が北寄りにあり、それに覆われた事により暑くなっていると聞いた記憶がある。そして、台風8号も影響している。日本海に抜けた台風8号が、温帯低気圧になって日本海に長く居座った。その低気圧に吹き込む風がフェーン現象となって、能代の気温を押し上げた。
その影響は8月になっても続き、台風9号が向かって来た時には、7日に36.8℃を記録した。能代史上最高気温では? と思ったが、新聞には何も書かれていなかったのでもっと高い日があったのかもしれない。しかし、連日の暑さに慣れたせいかそれ程苦しさを感じなかった。 その後、台風9号が太平洋に抜けてからは急に気温が下がった。
たぶんオホーツク海高気圧が停滞しているため、ヤマセが吹き急に気温が下がったと思う。その落差が大きく、涼しいというよりも寒さを感じる。例年 8月中旬はまだ暑いとかんじたが、今年は急に秋が来た感じがした。
この夏の暑さは、電化製品にも影響を与えた。
「イワタニ RC-1800N」 シガーソケット・カセットボンベ・ACから電源を取れる、3Wayポータブルクーラーです。20年以上前になるが、当時 登山に夢中になっていた時期があり、キャンプにあったら便利と思い購入した。しかしキャンプでは一度も使われず、現在はサブ冷蔵庫として利用している。スイカなどの大玉の物もそのまま入るし、大量に頂いた野菜なども保管している。 10年以上前から継続的に使っているが、今年の夏は「冷えない」という現象が起きた。フタを開けた時に冷えてない感じがしたため冷蔵をMAXに切替、それ以降あまり気に掛けていなかった。 保存しているスイカを出そうとした時、何かブヨブヨしていた。カビが生え、腐ってしまった様だ。一緒に保管していたメロンも怪しい。クーラー内には水が溜まり、庫内は生暖かい感じがする。これまでの夏は異常なく使っていたので「ついに壊れたか!」 と思った。
RC-1800Nの事を調べてみると、外気温が32℃を超えるとその冷蔵性能は急激に落ちる様な事が書かれていた。それだけ今年の夏が暑かったという事になるのだろう。しかし、その他の要因も考えられた。去年の秋までは別の場所にこのクーラーを設置していたが、現在設置している場所はその場所より暑いかもしれない。それに加え、隣の衣類乾燥機からの排熱もその原因にあるかもしれない。暑い夏に様々な要因が加わり、クーラーは正常な働きをしなかったのだと感じた。気温が下がった現在は、正常に作動しているので故障でないことは分かった。気温の高い日が続く時には、何らかの対策が必要だと感じた。
確かに暑い夏ではあったが、暑くて寝れないという苦労はなかった。家ではエアコンを使っていないが、日中は北寄りにある高気圧のせいか、気温は上がっても北西の比較的涼しい風が部屋に入って来た。夜になると東寄りの風が入ってくるので、寝苦しい事はなくすぐに寝付く事が出来た。ただ、午後5時頃から8時頃までは風が止まるので、その時間だけを我慢すれば快適に過ごす事が出来た。自分の感覚であるが、昔の夏の夜は暑くて寝苦しい日が多かった様に思う。日中の気温が高くなったせいで海と陸の温度差が大きくなり、夜に風が入り込む様になったのでは? と自分は思っている。
今年の夏は暑かったが、5月・6月は気温が低かった様に感じていた。 5月に枝豆の種を植えたが、気温が低いため果たして発芽するか心配であった。風除室に鉢を置いて、発芽する最低気温を保っていた。発芽以降は鉢を外に置いていたが、夜に寒さを感じて鉢を風除室に入れるなどをしていた。以前育てた枝豆は「もやし」の様に育ったため、今年は「なげわらし」で育てようと思ったが、今年もまた過保護に育ててしまった。それだけ気温が低かったという事になる。 この気温の低さは、農作物にも影響を与えた。八竜メロンが天候不順でうまく育たなかったらしい。そのため玉の伸びが悪く、小玉傾向で贈答用のメロンが不足した。 「産直ドラゴン」では、数少ないメロンを購入しようと長蛇の列が出来ていた。需給のバランスが崩れたため、ほぼ開店と同時に売り切れる日が毎日続いている様な事が新聞に書かれていた。その記事を目にした人達が「今 買わなければ無くなる!」と思い買いに来るという悪循環になったのだろう。 自分も平日に行ってみたが、開店前にもかかわらず駐車場は満車になり、空地に車を駐めて店内に入った。すぐにレジには長蛇の列が出来、結局何も買わずに帰って来た。その状態の数日後も、同じ状態が続いている様であった。
この品不足も、連日の暑さで持ち直した。この暑さで玉伸びが進み、今度は例年よりも大玉のメロンが目に付く様になった気がした。店内を見ていると、大玉スイカ並みに成長したメロンも売っていた。値段を見ると、1500円の値が付いていた。しかしこの暑さでは、メロンよりもスイカを食べたい欲求がある。大量にメロンはあったが、スイカだけを購入して帰って来た。
台風9号が抜けた後は、オホーツク海高気圧が優勢となり居座っている。そして、南にある太平洋高気圧との谷間に前線が発生した。そして、その前線に沿うようにして暖かく湿った空気が入り込む様になった。それが日本列島の南側に大量の雨を降らせ、甚大な災害が発生している。 週間天気予報を見ると、8月22日からまた暑くなる予報になっている。たぶんその頃には太平洋高気圧が優勢となり、この豪雨は治まるかもしれない。 表題に「今年の夏は、しったげ暑かった!」と過去形で書いたが、まだ夏の暑さは続く様です。
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